オーダー製作記/ 二つ折り財布
2014.07.15
先日お受けしたオーダー品、二つ折り財布の製作記録です。
【セミオーダーとフルオーダー】
COLLOでは、オーダーを2種類にわけています。
既存の製品に対してそのままの形で革の色を指定するもの。
基本的な形は変えずに一部分だけアレンジするもの。
これらをセミオーダーと呼びます。
これに対し、一から形を考え、完全にオリジナルのものをつくることを
フルオーダーと呼んでいます。
今回お受けしたのはフルオーダー。
型紙も何もない状態からのスタートです。
初回から溜まったメモや図面の数々。
最終型紙。
4回くらい作りなおしてようやく最終形に。
【打合せ一回目:ストーリーを聞き、大まかなつくりを考える】
まずはいろいろとお話をききます。
どんなものが欲しいのかや、実際に今使っているお財布の事情など・・
その方のストーリーをお聞きした後、具体的に大きな構造を決めていきます。
お財布の場合、全体のサイズにはじまり、札入れ、小銭入れ、カード入れそれぞれのサイズ・向き・数・仕切りの有無などを考えていきます。
使用する革も決めます。革の種類によって、仕立て方が異なる箇所があるからです。
この段階で大切なのは、「これだけは外せない!」ポイントをお聞きすること。
設計していく中でこのポイントが優先事項となっていきます。
今回のポイントは、コンパクトな二つ折り財布に対し、結構多めのカード枚数の収納が必要だったこと。既存の形じゃ入らない・・次の打合せまでにアイディア出しを繰り返します。
だいたいの方向性が決まったら、図面を書いて型紙を起こします。
そこから床革(革を漉いた時に余ったもの)で簡単に仕立てます。
【打合せ二回目:図面と床革サンプルを見て内容を詰めていく】
床革でつくったサンプルは、もこもこしていてぬいぐるみみたいです。
よくある二つ折り財布のベースに、カードポケットがジョイントした形です。
これならカードがたくさん入るはず!
サンプルを実際に手にとりながら修正事項を書き出します。
今回はこの段階で新しいアイディアがたくさん浮かび、
大幅に仕様変更が加わりました!
サンプルに直接書き込んだり切ったり貼ったりします。
うーん、一人じゃ出てこないような発想がたくさん。
とても楽しいプロセスです。
【打合せ三回目:直したサンプルで最終確認】
前回の変更点を反映し、再度サンプルで形を確認。

小銭入れ、カード部分、ともにマチの仕様を変更。
カードケース部分のカバーも上手く収まりました。
ようやく形が決まりました!なんだか見たことないデザイン。
細かい調整を確認し、糸の色を決め、ようやく本製作startです!
※実際はこの後最終確認でもう一度サンプル確認をしました。
【完成!】
ついにできました!
オリジナル二つ折り財布の完成です!
カバー下のポケットにもカードが一枚入ります。
小銭入れ、マチのおかげで大きく開きます。
カードポケットの仕切りは2色の差し色。
少し厚みが出ましたが、全体的にコンパクトにまとまりました。カードポケットの部分は、直角デザインが効いていてかなりよいです。
構造的にかなりチャレンジングな製作になりました。
型紙ができてからも、製作手順を考えるのに頭をかかえました・・!
打合せも回数を重ね、かなりしっかり内容を考えられました。
また、新しい形も生み出すことができて、とても楽しい製作となりました。
O様、オーダーをありがとうございました!
プロダクトページにもオーダー品を追加していく予定です◎
どうぞそちらもご覧くださいー
*プロダクトページはこちら
【セミオーダーとフルオーダー】
COLLOでは、オーダーを2種類にわけています。
既存の製品に対してそのままの形で革の色を指定するもの。
基本的な形は変えずに一部分だけアレンジするもの。
これらをセミオーダーと呼びます。
これに対し、一から形を考え、完全にオリジナルのものをつくることを
フルオーダーと呼んでいます。
今回お受けしたのはフルオーダー。
型紙も何もない状態からのスタートです。

初回から溜まったメモや図面の数々。

最終型紙。
4回くらい作りなおしてようやく最終形に。
【打合せ一回目:ストーリーを聞き、大まかなつくりを考える】
まずはいろいろとお話をききます。
どんなものが欲しいのかや、実際に今使っているお財布の事情など・・
その方のストーリーをお聞きした後、具体的に大きな構造を決めていきます。
お財布の場合、全体のサイズにはじまり、札入れ、小銭入れ、カード入れそれぞれのサイズ・向き・数・仕切りの有無などを考えていきます。
使用する革も決めます。革の種類によって、仕立て方が異なる箇所があるからです。
この段階で大切なのは、「これだけは外せない!」ポイントをお聞きすること。
設計していく中でこのポイントが優先事項となっていきます。
今回のポイントは、コンパクトな二つ折り財布に対し、結構多めのカード枚数の収納が必要だったこと。既存の形じゃ入らない・・次の打合せまでにアイディア出しを繰り返します。
だいたいの方向性が決まったら、図面を書いて型紙を起こします。
そこから床革(革を漉いた時に余ったもの)で簡単に仕立てます。
【打合せ二回目:図面と床革サンプルを見て内容を詰めていく】


床革でつくったサンプルは、もこもこしていてぬいぐるみみたいです。
よくある二つ折り財布のベースに、カードポケットがジョイントした形です。
これならカードがたくさん入るはず!
サンプルを実際に手にとりながら修正事項を書き出します。
今回はこの段階で新しいアイディアがたくさん浮かび、
大幅に仕様変更が加わりました!
サンプルに直接書き込んだり切ったり貼ったりします。
うーん、一人じゃ出てこないような発想がたくさん。
とても楽しいプロセスです。
【打合せ三回目:直したサンプルで最終確認】
前回の変更点を反映し、再度サンプルで形を確認。


小銭入れ、カード部分、ともにマチの仕様を変更。
カードケース部分のカバーも上手く収まりました。
ようやく形が決まりました!なんだか見たことないデザイン。
細かい調整を確認し、糸の色を決め、ようやく本製作startです!
※実際はこの後最終確認でもう一度サンプル確認をしました。
【完成!】

ついにできました!
オリジナル二つ折り財布の完成です!


カバー下のポケットにもカードが一枚入ります。



小銭入れ、マチのおかげで大きく開きます。

カードポケットの仕切りは2色の差し色。
少し厚みが出ましたが、全体的にコンパクトにまとまりました。カードポケットの部分は、直角デザインが効いていてかなりよいです。
構造的にかなりチャレンジングな製作になりました。
型紙ができてからも、製作手順を考えるのに頭をかかえました・・!
打合せも回数を重ね、かなりしっかり内容を考えられました。
また、新しい形も生み出すことができて、とても楽しい製作となりました。
O様、オーダーをありがとうございました!
プロダクトページにもオーダー品を追加していく予定です◎
どうぞそちらもご覧くださいー
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